インフュージョン成型とは一般的にVaRTM(Vacuum assisted Resin Transfer Molding:バキューム・アシスト・レジン・トランスファー・モールディング:真空補助樹脂注入)成形と呼ばれ、上下の金型を用いずメス型のみを使用し、反面はフィルムバックで覆いバキューム(真空)にて樹脂をあとから含侵させる成形方法です。
バキューム(真空引き)を利用することによりオス型をなくすことができ、また型自体にかかる負荷も低減されるため、金属以外の樹脂や木製のメス型の使用が可能になり型の製造自体が安価かつ自由度高く設計することが出来るメリットがあります。
またオートクレーブ(加圧オーブン)を必要とせず工業オーブンのみで加熱・硬化処理ができるため、大型の成形品に対応できることもインフュージョン製法の大きな特徴となっています。
弊社は一般的なエポキシ樹脂の他に、最近注目されているCBZ樹脂(日本ユピカ株式会社製)でのインフュージョン製品製造を得意としております。弊社独自のインフュージョン成型工法によりVf(FiberVolume 、繊維体積含有率)値を高くすることができ、従来のドライカーボンと呼ばれている製品と同等以上の強度を得られます。これにより高強度、軽量というニーズにも対応することが可能です。